ポジャギイメージ

紬(ジュ)

明紬(ミョンジュ)
生明紬(センミョンジュ)
ムンジュ(文紬)
センジュ(生紬)
ユムンジュ(有文紬)
老紡(ノバン)

紗(サ)

素紗 (ソサ)
玉紗(オクサ)
熟庫紗(スッコサ)
生庫紗(センコサ)
官紗(クワンコサ)
菊紗(ククサ)
真珠紗(チンジュサ)
甲紗(カプサ)
雲紋紗(ウンムンサ)
紋紗(ムンサ)
金紗(クムサ)

羅(ラ、ナ)

亢羅(ハンナ)
紋亢羅(ムンハンナ)
乙羅(ウルラ)

緞(タン)

紋緞(ムンダン)
雲紋緞(ウンムンダン)
桃榴緞(トリュウダン)
洋緞(ヤンダン)
模本緞(モボンダン)
花紋緞(ファムンダン)
二色紋緞(イセンムンダン)
重織紋緞(チョンジンムンダン)
セットン紋緞

ペンモシ(白苧麻)
センモシ(生苧麻)
サムベ(大麻)


代表的な生地の説明は 布の種類のページをご覧ください。

ポジャギ豆知識

→ポジャギについての簡単な説明は「ポジャギ豆知識」へどうぞ。
「ポジャギとは何」と聞かれると、なかなか一言では言えないものですね。そこで、あらためて定義してみると「品物の収納・保存、または携帯して使うことができるように布切れで作った補(布)」とすることが出来ます。
一番なじみがあるのは「韓国のパッチワーク」ともよばれる「チョガク褓」と言うものです。歴史的に見ると、ポジャギには作り方・素材・使用目的・使われる階層などでとても多くの分類や種類があります。ここでは、ご興味がある方へ少し詳しくまとめてみました。

宮褓と民褓

ポジャギは使う階層によって、宮廷などで使用された豪華で鮮やかな宮褓(クンボ)と、一般平民が多目的な常用褓として使用した民褓(ミンボ)とに分けることが出来ます。

宮褓は当然ながら素材も絹を中心とした贅沢さが大きな特徴。手の込んだ刺繍はもちろん、布素材に金箔を織り込んだり、唐彩(タンチェ)で描かれた美しい唐彩褓など宮廷に相応しい豪華な褓です。物を包むという一般の用途だけではなく各種礼節と格式を求められる儀礼用としても広く使われ、特に朝鮮時代(1392-1896 )には非常に多様で派手な姿に展開されて来ました。

現存する最も古い宮褓は、顕宗(1659〜1674年在位)の令嬢、明安公主が婚礼に使ったとされる「鴉青七宝雲紋緞四幅褓」と言われています。
歴史的な文献としては朝鮮時代、王室の衣物や日用品を調逹していた尚衣院(サンイウォン)で1752年(英祖28年)朝鮮王朝21代王、英祖の命を受け編纂された宮廷衣服関係の本「尚方定例(サンバンジョンレ)」。第1本:「総目」には宮法服に関する事項が記されており後綬(フス)、 広多絵(ガンダヘ) 、 鳳頭(ボンド)結び、 細条帯(セジョデ)、 流蘇、五色多絵(オセクダヘ)などに用いられた糸の量と色彩までが記されており、ポジャギに関する詳細な内容を記した文献としても貴重なものです。 ここでは宮褓についての詳しい説明は省かせて頂きますが、ご興味のある方はぜひ調べてみてください。

後綬:金冠朝服の正装時に腰につけた飾り。
広多絵、 細条帯、 流蘇、五色多絵:組み紐あるいはその手法

華やかな宮廷

(写真は現代の景福宮)


一般の人は白衣が多い

(1900年代初頭の大邱の市場)

ポジャギの分類

分類と言っても、なかなか一言で簡単に分類する事はできません。
階層によって宮褓と民褓とに分けたように、使われる目的による分類、使用する素材による分類、構造による分類、技法による分類、色による分類、模様による分類…と様々な分類をされています。
例えば、右のポジャギは技法としては婚礼用に豪華な刺繍を施した「繍褓」であり、目的は縁起のいい雁のつがいを包む為の「雁褓(キロギボ)」と複数の褓に分類することが出来ますが、とりあえずいくつかの分類にまとめてみましょう。

●使用目的による分類
・婚礼用として
結納用の箱を包む函褓、右の写真の雁褓を初めとして結婚にまつわる様々な物を包むための四柱単子褓、 禮単褓、 縁吉褓、幤帛褓、行褓など。
・仏教儀式用として
摩旨褓・供養褓・経典褓
・一般的な用途として
特別な儀式ではなく、普段の生活の中で使用した褓を「常用褓」といいます。ブックカバーである本褓(チェッポ)、布団を包む布団褓(イブルポ)、食事にかける床褓(サンボ)。皆さんもテレビや映画でご覧になったこともあるかも知れませんが、腰に巻くために紐が付いた風呂敷のような纏帯褓(チョンデポ)、商人が荷物を担ぐときに包んだ褓負商褓、鏡台にかけた鏡台褓(キョンデポ)、裁縫道具にかけたパンチッコリボ…などなど。
それ以外の特殊な用途として有名なのは影幀奉安褓、 祈雨祭褓、祭器褓、そしてボッサム褓などのポジャギもあります。(何が特殊かはここでは触れません…)

●構造による分類
次に、それぞれを作り方(構造)による分類で分けると、仕上がりが単(ひとえ)の褓を「一重褓(ホッボ)」。裏地をつけて 二重にした褓(キョッポ)の中にさらに綿を詰めた褓を「綿褓(ソンボ)」と言います。ソンボには壊れ安い物を保護する目的で作られた褓「刺子二重褓(ヌビキョッポ)」と、二重の布に刺繍のような文様を縫い綿を入れ、おもに保温を目的として作られた「刺子食紙褓(ヌビシクジボ)」に分けられます。これは日本でも「ヌピ」と呼ばれて多くのファンがいます。
・チョガッポ:もっとも馴染みがあるのが、ハギレを繋ぎ合わせて一枚の布にした「チョガッポ」。もともとは韓服を作るときに余った布、古くなって着られなくなった韓服の再利用で作られたのがはじまりです。このチョガッポが現在のポジャギ人気の中心で、特に日本では「チョガッポ=ポジャギ」という使われ方をしているようです。
・繍褓:主に婚礼用などに作られた「繍褓(スボ)」。多くは絹を素材としており、木や植物、生き物などの刺繍が鮮やかに施されています。
・食紙褓:食事に被せて、ホコリや虫除けのために油紙を貼ったり油紙だけで作られた「食紙褓(シクジボ)、油紙褓(ユジボ)」などがあります。

●素材による分類
使用された素材は繻子(絹)・麻の布地など多様で、時には紙が使われたりもしました。 これらのポジャギは素材によって、明紬褓(ミョンジュボ)、紗褓(サボ)、緞褓(タンボ)…等々と呼ばれますが、このページですべて説明することは不可能ですので、名前だけは左の欄に紹介しています。代表的な素材は、道具と技法のページ「布の種類」をご覧ください。

●色と模様による分類
また色によって青褓、紅褓、五色褓…、模様では花紋褓、樹木紋褓、竜紋褓、雲紋褓…と細かく分類していくとこれもまたきりがありませんので省略させて頂きます。


婚礼用の木贋を包むための繍褓(雁褓)


現代の禮単と禮単褓


褓負商(ポブサン)


チョガッポ


繍褓(スボ)


ヌピの制作(冬季用服)
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